ウィリアムモリスを和風住宅に取り入れる。
With苦楽園 (2024年2月24日 10:33)
カテゴリー:Curtain -カーテン-
いつもウイズ苦楽園ブログを
ご覧いただき
誠にありがとうございます。
当店の入口前に植えている
あじさいが新芽を出しました。
新しい季節を感じ、
心躍る今日この頃です。
今回ご紹介する施工例は
ウィリアムモリスの
厚地カーテンと、
少しアレンジをきかせた
レースカーテンです。
まずは厚地カーテンについて。
ウィリアムモリスは
1800年代に生きた
イギリスの思想家、詩人です。
大量生産の時代に
「生活に必要なものこそ
美しくあるべき」と
あえて手仕事にこだわる
重要性を説きました。
これは近代デザイン史上
大きな影響を与えました。
ウィリアムモリスは
今もなお世界中で根強い
ファンに愛され続けています。
そんなモリスより、
「Bird & Pomegranate」を
和室の襖に貼ったお客様より
同じ柄でカーテンも作りたい
というご相談をお受けしました。
残念ながら襖の柄は
壁紙のみの展開で、
生地としての扱いが
ありませんでした。
別のデザインですが
選んでいただいたのはこちら。
「Lester Acanthus」
アカンサスという葉が
大胆に描かれ、
鮮やかな赤色の花が
アクセントとなる
華やかなデザインを
川島織物セルコン社が
織りで表現しています。
窓の高さがあることで、
華やかな大柄のデザイン
でもバランスよく
納めることができました。
モリスが新婚生活を送るため
建設したレッドハウスには
壁紙や家具、カーペットなど
至る所に柄物を取り入れられ、
「世界で最も美しい家」と
呼ばれていたそうです。
はじめは同じ柄を、
というお話しでしたが
別の柄を合わせたことで
モリスのレッドハウスの
ような"美しい家"と
なったのではないでしょうか。
外からの見え方にも
こだわっていらっしゃいました。
Lester Acanthusは
裏面が真っ赤なのですが、
外から見た時に赤が目立つのは
あまりお好きではない
とのことでしたので、
裏地を付けることを
ご提案いたしました。
裏地なし↓
裏地あり↓
裏地をつけることで
赤色が抑えられましたね。
続いてレースカーテンの
ご紹介です。
川島織物セルコン社の
ボイルレース生地に
マクラメレースを
裾に取り付けました。
とくにこだわったのは
丈の長さです。
お向かいからの
視線は遮りつつ
裾は開放的に植木などを
見られるように、
そして、洋室の窓も
和室の窓もどちらも
ベランダに面した窓ですので
外から見た時に丈のラインが
揃うように、というご要望
でした。
丈の長さは
和室の障子の下から二段目
のラインに合わせています。
そして和室のレースカーテン
には同じ生地で作った
リボンを縫い付けました。
開けた時にまとめられる
ようになっているため、
スッキリ見えますね。
洋室の出窓はアーチ型に
お仕立てしました。
今回のお客様は
ご来店時にはすでにご自身で
サイズを測られており、
当店の無料サービスの1つ
である採寸・現地打ち合わせ
はしなくても大丈夫です、と
おっしゃっていました。
お店とおうちでは
カーテンの見え方が
ガラリと変わるため
納品後に「イメージと違った」
と後悔のないように、
当店ではカーテンに縫製された
サンプルや大きいサイズの
生地サンプルをおうちに
お持ちして、何点か
比較していただくような
ことを基本のサービスとして
取り入れており、これは
当店の強みでもあります。
現地打ち合わせ風景↓
今回のお客様はとくに
丈の長さなどのこだわりを
持っていらっしゃいましたので
やはりおうちでしっかりと
お話しをさせていただく方が
いいだろうということで、
お伺いすることとなりました。
実際におうちの雰囲気を
見ながらモリスのカーテンを
選んだり、メジャーを
あてがいながら丈の長さの話を
したことで、やはりご来店時に
決めていたモリスのカーテンも
お伺いしていたサイズも変更と
なりました。
納品後には
「あの時に来ていただいて
本当によかったです」
と何度も言っていただき、
改めておうちで打ち合わせを
することの重要さを
感じましたし、それを
お客様にも実感いただけた
ことが何よりも嬉しいことでした。
この先10年以上、毎日
触れるインテリアですので
時間をかけて選んでいただき、
見る度に「これにしてよかった」
と楽しい気持ちになって
いただくことを当店は
目指しております。
些細なことでも大歓迎ですので、
トーク、DMでお気軽に
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最後になりましたがY様、
ウイズ苦楽園にご用命いただき
誠にありがとうございます。
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