川島織物セルコン・ウィリアムモリスの空間。
With苦楽園 (2018年9月 3日 14:53)
カテゴリー:Curtain -カーテン-
いつもウイズ苦楽園ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
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先日の台風21号では、関西各地で大きな爪痕を残しました。
また、北海道では地震の発生と、今年は自然災害が多いように感じます。
いつ起きてもおかしくない自然災害です。日頃の備えをしっかりしていきたいですね。
今回の台風、地震で被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
さて、早速本日も施工例をご紹介させていただきます。
今回は、お部屋の雰囲気を一新したいと、お吊り替えをご希望でご来店いただきました。
広いリビングの掃き出し窓を開けると、木製のテーブルとチェアが置かれた
ウッドデッキのアウトドアリビングが続いています。
気候の良い日は、ここでランチやお茶と、自然を楽しみながらのご生活です。
緑豊かな田園風景の中の戸建の写真を拝見し、イギリスにお住まいだった事もある
お客様の話をお伺いして、ご提案いたしましたのは「ウィリアムモリス」です。
まずは、リビングから。
お勧めのドレープカーテンは、川島織物セルコン社より「ウイローボウ」。
1887年に製作されたウィリアムモリスの壁紙のデザインを川島織物セルコン社が
織物で再現したお生地です。
モリスの自宅近くに流れるテムズ川の土手の柳からインスパイアされた柄は、
柳の枝と細長い柳の葉で全面が埋め尽くされています。
タッセルは、マナトレーディング社の「ソワレ」を。
グリーンとベージュのカラーがウイローボウのお色とお部屋の雰囲気にピッタリです。
レースカーテンは、五洋インテックス社のインハウスより「ライデン」。
レース越しに外の景色も楽しめる様、無地調のこちらのお生地をご提案いたしました。
深みのある上品な光沢のクラッシュレースは、インテリアにラグジュアリーな
エッセンスもプラスしてくれます。
掃き出し窓横のドアには、ダブルポールカフェを施工。
ドレープ生地は既存と同じシングルシェードスタイルにし、
新たに製作したメカ本体は、ギアで操作するドラム式にした為、
昇降がしやすくなりました。
今回は、ウイローボウのお生地でクッションをプレゼントさせていただきました。
カーテンと小物が揃っているだけで、お部屋のまとまり感が一気に増しますね。
次は、ダイニングルーム。
ドレープカーテンは同じウイローボウに、レースカーテンはフジエテキスタイル社の
「アルビヌス」をヒダたっぷりの2.5倍ヒダ、ギャザー仕様にて
吊元も美しく仕上げました。
アルビヌスは、ヨーロッパに自生しているような可憐な野の花をモチーフに
刺繍で仕上げたデザインです。
3種類のお花の柄は、それぞれのステッチカラーの色を変えて、単調にならないように
デザインされ、ヒダをとった時にはカラーの濃淡で陰影が綺麗に見えるのが特徴です。
ベース生地は柔らかく透過性のある繊細なお生地になっています。
ダイニングテーブル横にある出窓の為、
朝食をとりながら、レースの美しさも楽しんでいただけます。
次は、オーディオルーム。
和室だった畳をリフォームされた、ご主人の趣味のお部屋には、
川島織物セルコン社より、4色展開のお生地「ナタンテ」のブルー系をご提案。
このブルーとブラウンのナタンテは、ご主人が弊社の大きなカーテンサンプルを
一目見てお気に召していただきました。
川島織物セルコン社のファブリック製品の中で、最上級に位置するブランド
「スミコホンダ」より、ひき始めた直線がやがて大きな円の始まりとなり、
広がり、重なり、響き合う=希望をイメージとした"円が響く"シリーズのお生地。
幾度にも円が重なるイメージを、奥行き感のある表情で織り上げ、
極細の縦糸に意匠性のあるリング糸を使った高密度の風通織のお生地は、
表面の凹凸感と共に、光を透かした時には、また違った表情を見せる逸品です。
今回は、オーディオルームという事もあり、厚みを持たせるように
遮光裏地をつけてお納めいたしました。
オーディオルームでは、置かれていた2シーターのソファを、
買い換えた方が良いかと、家具のご相談も受けました。
拝見すると、アメリカ製のお部屋の雰囲気に合うデザインのもので、
充分しっかりしていましたので、へたり気味の座面の中材ウレタンを取り換え、
生地を張り替えました。
張地はざっくりとした風合いで、ドレープカーテンの柄の中のお色でもある
今までより濃いめのブラウンに。
ソファも一変し、ダンディーなお部屋の完成です。
最後にご寝室。
雰囲気を変えて、少し可愛らしく華やかなイメージです。
こちらもウィリアムモリスより、「ピンク&ローズ」をご提案いたしました。
リビングダイニングでご紹介したウイローボウのお生地同様、
1893年に製作された壁紙のデザインを川島織物セルコン社が織物にしたものです。
重厚なキャビネットが置かれたお部屋の雰囲気にも、とても良く合っています。
お生地は、絡み合う曲線で描いたバラとカーネーションを、光沢のある糸で立体的に
見えるように織り上げ、コットンのようなナチュラルな風合いに仕上げています。
「ピンク」とはカーネーションと同種であるナデシコの英名です。
正統派なナチュラルさとクラシックを継承しながら、
ライトトーンのモダンスタイルにも合う雰囲気が特徴的です。
レースカーテンは、五洋インテックス社より、
ナチュラルなネップスラブ糸が特徴のお生地、「リーナ」をご提案。
ポリエステルでありながら麻のような風合いがございます。
寝室に清潔感を演出し、程よい透け感で景色も見えつつ、
外からは室内が見えにくいという、お部屋の用途に合うお生地でもあります。
生地を通して入ってくる光は、優しく、心地よく過ごせそうです。
お家のロケーションやお部屋の雰囲気も考え、ご希望も伺いながらの生地選びや
打合せは楽しく、夢が膨らむお時間でした。
現地には、全て大きな縫製サンプルをお持ちし、お打合せいたしましたので、
イメージ通りの仕上がりに、とても喜んでいただけました。
今回使用したリビング、ダイニングと主寝室のウィリアムモリスのお生地は、
川島織物セルコン社のポリエステルでしっかりとしたジャガード織のもので
コーディネートいたしました。
ウイズ苦楽園には、ご紹介した生地以外のジャガード織りのウィリアムモリスは
もちろん、本場イギリスのウィリアムモリスのお生地もたくさん取り揃えております。
また、ウィリアムモリスのような、色や柄がはっきりしているお生地は特に、
実際にお部屋に吊ってみるとかなり印象が変わります。
ウイズ苦楽園では、現地にできるだけ大きい生地サンプルをお持ちし、
事前にイメージがしやすいように努めております。
カーテンをお考えの際は、ぜひ一度ウイズ苦楽園にご相談下さい。
最後となりましたが、F様、
この度は、ウイズ苦楽園にご用命いただきまして、誠にありがとうございました。