リエゾン つながりのある家。
With苦楽園 (2015年11月20日 15:36)
カテゴリー:Curtain -カーテン-カテゴリー:Elegant/Feminine -エレガント/フェミニン-カテゴリー:Modern -モダン-カテゴリー:Traditional -トラディショナル-
11月も後半に差し掛かりすっかり年末感が出てきました。
町のイルミネーションはクリスマスになり、郵便ポストの年賀状の文字に目がいきます。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日のお客様はご新築に合わせて建築家の先生より弊社コーディネーターをご指名頂き、
お打合せさせて頂きました、2階建てロフト付の二世帯住宅のお客様です。
まずはリビングダイニング、
引違の掃出し窓が2窓連続しているダイニングのお窓ですが、カーテンボックスは
壁面の端から端まで通っていました。
お生地のデザインを活かし、広さの演出として2窓続きの大きな両開きとしてご提案させて
頂きました。
横に流れるようなデザインが特徴のドレープカーテンは川島織物 『アサナギ』
カラーはベージュです。
京都の市原で生産されておりますこちらのお生地は、穏やかに流れる水、キラキラと輝く
水面をゆったりとしたデザインにまとめ、織り上げております。
こちらの大きな流れのデザインは、京都市原にあります川島織物の工場でこそ仕上げる
ことのできる逸品です。
キラキラと輝くような糸、大地の膨らみを表現するために立体感のある糸を使うなど
織りの表現にとてもこだわりのあるドレープカーテンです。
ドレープカーテンに合わせたタッセルは五洋インテックス 『ロガン』 です。
こちらのタッセルはブラウン、ベージュ、光沢糸など異なる数種類の素材で作られています。
日本の玉留め結びのようなパーツもアクセントとなり、ドレープカーテンのアサナギとも
デザイン、生地感ともにつながりを持たせることを意識して和モダンな雰囲気にまとめました。
レースカーテンには同じく川島織物 『ラクアーレ』 こちらはインハウスデザイナー
スミコ・ホンダのデザインによるお生地です。
立ち上がる蒸気をイメージしてデザインされた、透明感のある横グラーデーションデザイン。
繊細な生地の風通織物(2重織物)でありながら遮熱効果も高く、色糸による繊細な凹凸感
がございます。
光沢糸のきらめきも美しく、2重織物ならではのモアレ柄も楽しめます。
レースカーテンは外から見えにくいものがご希望でしたが、機能だけを優先してしまいますと
デザイン性が損なわれてしまいます。
こちらのラクアーレは機能性はさることながら、デザインはアサナギとも相まって、とても品格
のあるリビングダイニング空間となりました。
ダイニングのポイントでもある輝く水面や、立ち上がる蒸気のキラキラとした雰囲気は、
リビングドアのステンドグラスのデザインを邪魔することなく、自然をテーマにうまく
まとまりました。
こちらのステンドグラスは2年近くの月日を費やしお打合せを重ね、デザインを完成されたそうです。
ゆかりのある奈良、吉野の風景は 「一日千本桜」 が山々を彩り、ステンドグラスの中
にも芸術性の高い源氏香のパーツがあしらわれ、それらの向こうに桜が見え隠れ
していました。
ステンドグラスに目をやり、デザインエッセンスでもある吉野の風景に思いをはせるとき。
大きなウインドトリートメントが邪魔をすることなく、和と融合した空間美として現代の
モダンテイストにつながりを連想させてくれます。
ステンドグラスの作家様は記事の末にて。
続きまして寝室です。
ドレープカーテンは五洋インテックスのサザンクロスより 『アイリーン』 こちらに
遮光裏地をお付けいたしました。
ポリエステルシャンタンにバラの花飾りのモチーフを、淡いカラーの刺繍で仕上げた
エレガントなお生地です。
レースには砂をまいたような地紋が美しい、表情豊かでしなやかな生地感の
『サブレボイル』 を。
ヒダを2倍ヒダでたっぷりとると、しなやかな生地感が生き、外からも見えにくく
なりますのでおすすめです。
寝室のタッセルにはダイニングと同じく五洋インテックスの 『オリエント』
2つ房の小ぶりなタッセルですが房の結び目には小さなビーズがあしらわれており、
華やかなドレープカーテンに寄り添うような雰囲気が素敵です。
ベッド上部の横長のお窓にはカーテンと同じ生地をプレーンシェードにて。
シェードを下したときには生地がフラットになり刺繍柄が良く映える為、タペストリーを
飾っているようでとてもきれいだとお喜びいただけました。
玄関は型ガラスのFIX窓ということもあり、軽めのニュアンスで素敵なものをと思いまして、
スイスよりクリエーションバウマン社のお生地でお仕立てしたカフェカーテンを、プレゼント
させて頂きました。
お家の中に灯りをともすと外側に葉の形が浮かび上がり、玄関わきに植えた深緑の
トネリコとの見事なコラボレーションに、設計の先生やお施主様ご家族より大変な
好評をいただきました。
本日は以上でございます。
次回2階、3階と続きますのでお楽しみに。
建築家:JIHLAVA&Co(イフラヴァ) 一級建築士 中郷洋次先生
ステンドグラス:ステンドグラス工房 Le Verre(ルベール) 篠上さふみ先生
篠上先生のステンドグラスはウイズ苦楽園店内にもいくつか作品展示がございます。