ご新築のインテリアにこそ、こだわりを。 後編
With苦楽園 (2014年6月12日 11:48)
カテゴリー:Curtain -カーテン-
早速ですが今回は前回ご紹介しきれなかったR様邸の後編です。
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先ずはリビングルームの御紹介です。
リビングルームは迫力ある高さのあるお窓に3重吊でご提案させて頂きました。
高さ5.4mの吹抜けのドレープカーテンは電動レールで使い易く、カーテンBOXの巾やコンセントの
位置などを早くから計画させて頂きましたのできっちりお納めすることが出来ました。
大きなリビングのお窓にはクリスチャンフィッシュバッハの 『アドニス』 をお選び頂きました。
落ち着いたグレーの地に、ベージュ色のダマスク紋様を立体的に織り上げた品格のある
お生地です。
「サイドヘム カーリング対応縫製」というサイドが巻込まれないように丁寧に縫製しています。
このようにカーテンの縫製はそれぞれのお生地に合わせ、最適な縫製にてお納めさせて頂いて
おります。
メインのグレーのドレープカーテンの後ろに見えるのは「ダミーカーテン」です。
ダミーカーテンはドレープカーテンを束ねた両サイドから、少しだけ見えるようにあしらうことにより
全体像に奥行が出ます。
今回は高さのあるカーテンという事もあり裏地は付けませんでしたが、ダミーカーテンを
付けることにより重厚感を演出することもできます。
ダミーカーテンのお生地は同じくクリスチャンフィッシュバッハより 『コバルト』。
チンツ加工されたツヤのあるなめらかなお生地は一見ゴールドですが実はタテ糸にはブルーが
使われていて、ヒダの陰影によってはブルーのシャンブレー(玉虫)効果が出ます。
ドレープの 『アドニス』 との相性もピッタリです。
レースカーテンはクリスチャンフィッシュバッハの 『アレア』 クロスオーバースタイルで。
ゴールドベージュ色でオーガンジーの繊細な生地です。
ダミーカーテンのゴールド色へと色がつながります。
フリルタッセルも長めにとり、2重にお仕立て致しました。
タッセルはおなじみフランス製 『Houles』 社のもの。
お写真では伝わりにくいですが、実物はかなりのボリューム感で色合いもブルーとグレーの
MIX色がシックでいて美しく、ドレープカーテンとのコーディネートもバッチリでした。
このように三者三様の生地が色を通じて繋がりを持ち、お窓全体にまとまりが生まれます。
お次はイギリスはサンダーソン社の 『イングリッシュローズ』 の壁紙が素敵な洋室をご紹介
致します。
カーテンにはお揃いのサンダーソン社 『イングリッシュローズ』 を。
イングリッシュローズは綿100%のお生地なので、裏地を付ける場合本来は同じ収縮率の綿裏地を
選びますが、今回は遮光がご希望との事でしたのでポリエステル100%の遮光裏地をお付け致し
ました。
ただし上部のみを縫製し、サイドと裾は縫い合わせずにクリーニング後にも糸つりが無いよう、工夫を
施しました。
上部のギャザーバランスにはローズ色の無地を二重仕立てにし裾からチラリと見える演出を
させて頂きました。
こうすることによりカーテンとバランスの間に色が入り、全体に立体感が生まれます。
タッセルにはマナトレーディング社 『ソワレ』 を、ピンク色で華やかさをプラス。
レースにはクリスチャンフィッシュバッハの 『エチュード』 。
チュールレースの織地全体にバラが刺繍されていて裾のスカラップが大変エレガントな逸品です。
また別のお部屋にはブルーの遮光生地をあっさりとしたコーディネートで男性向けに。
レースにはホワイト色のストライプを合わせ、レールにはアイアンレールのアンティークブラックを
お選び頂きました。
こちらのお部屋のカーテンは廊下に貼られたブルーストライプの壁紙へのつながりを意識致しました。
廊下越しに見えるお部屋の窓へのつながりを意識したコーディネートとなっています。
R様のご自宅にはそのほかにも素敵なインテリアエレメントがたくさんございました。
「バラ」「蝶」「小鳥」のステンドグラスとアンティークドール。
ステンドグラスの照明。
エレガントなキュリオケース。
と、かわいいワンちゃん。
今回R様邸では奥様のこだわりやイメージをいかにして具現化し、お家のインテリアに繋がりを
持たせながら空間を素敵に演出することをテーマとさせて頂きました。
もちろんイメージを具現化するためには柄だけでは実現いたしません。
スタイルも同時に表現する事が必要とされます。
そのため、時には通常の縫製スタイルでは無い縫製仕様も各メーカーさまと相談のうえ、お客様へ
ご提案させて頂いております。
またカーテンをコーディネートするうえで、ご家庭のインテリアにおいて窓廻りだけが主役では
ありません。
全体のイメージを大事にして、まとまりを意識する事にも重きを置いています。
そのためには、お家の中の色から色へのつながりや、他のエレメントとのつながりも重要だと
考えます。
これらを実現するためには、お客様との綿密なお打合せをさせて頂く必要があります。
今回、R様には何度も弊社へ足を運んで頂き、また何度も現地にお伺いさせて頂きながら細かい
お打合せをさせて頂きました。
時間はかかりますがお客様と私どもが双方納得できる、素晴らしいものをお作りさせて頂く事が
出来たかと思います。
ブログをご覧頂いております皆様もイメージの実現をあきらめることなく、ぜひ一度弊社にて
ご相談ください。
心よりお待ち申し上げております。
最後となりましたがR様、この度は多大なお時間と労力を費やして頂きまして誠にありがとう
ございました。
PS:ご寝室にも素敵なカーテンをお考えですので、それは次の機会に、、、