今年のトレンドのご紹介
TREND REPORT 2012/13(マナトレーディング・トレンドセミナーより抜粋)
毎年ドイツフランクフルト国際見本市会場で開催される「ハイムテキスタイル」より
今年のテーマは複数の要素の組合せを意味する「MONTAGE」。
4つのカテゴリー (1 Colour Riot , 2 Dark Linx , 3 Craft Industry , 4 Split Clarity)のうち
1 「Colour Riot カラーリオット」 では
洗練された光を人工的なイメージで表現、カラーの組合せや光の動きを重要視。
ダイナミックに変化・反射する光を新しい表現方法として大胆に表され
超光沢・流れるような質感がファブリックの中で使用されている。
4 「Sprit Clarity スプリットクラリティ」では
シンプル・本質的といったことに注目しつつ、サスティナビリティ、ハイテク、
新素材にも目を向ける。静かなイメージの中に、どこか激しくその奥深くに秘めて
メタリック、無地調、透過といった素材が使用され、
動と静を同時に表現することを提案している。
1から4のカテゴリーの中に共通しているのは「メタリック」
自然なものに金属的なものをプラスする手法が多いようです。
又、今年のトレンドカラーは「赤~オレンジ」「ピンク」「イエロー」「グリーン」「白/黒」など
はっきりとした色使いが多く出品されていたようです。
まさしくトレンドという2点をご紹介させて頂きます。
まずはO様邸をご紹介します。
ドレープはクリエーションバウマンの「YVES」シルク83%、メタル糸17%で織り上げ
日中の自然光の中と夜の照明を受けて輝く光の変化や質感を楽しんで頂けるお生地です。
綿裏地を付けてお仕立てしました。タッセルはバウマンのものでカラーコーディネイト。
こちらのお生地は、展示ディスプレイを一目見てお気に召して頂きました。
レースはフジエテキステイルの「ギンテキ」をご提案。
この生地は日本の織物の技術を駆使して織り上げた玉虫効果のあるオーガンジーです。
20デニールという普通の糸の約1/3の細い分繊糸を用いて織った繊細なレースです。
どのお色も美しく、12色展開です。
次にN様邸をご紹介します。
ドレープ生地はクリスチャン・フィッシュバッハ(FISBA)の「PAULIN」のオレンジ。
このお生地は、リバーシブル仕様のデザインで、光沢感のある面と、
麻の素材感を生かしたマットな面とで全く違った表情を醸し出します。
しなやかで柔らかな質感を生かし、裏地は付けずにお仕立てしました。
素材はナイロン10%、麻90%ですが、A面は玉虫効果でゴールドの輝きが見れます。
照明の明かりに照らされた表面のきらめきは、お部屋の中にさりげない豪華さをもたらします。
タッセルには大きなクリアービーズがあしらわれ、透明感のあるレースにつながりを持たせました。
レース生地はフジエテキスタイルの「ミスト(CH色)」です。
こちらも20デニールの分繊糸に、わざとスリップ(目のズレ)をかけて糸のよれを出すことにより
生地の表面の透過率を換え、光沢と独特な質感を醸し出して
「ミスト」という名前がピッタリな美しいレースです。
どちらも共通しているのは、ドレープカーテンを床にたわませている事です。
通常のお仕立ての様に、床上がりを10mm、15mm上げなどとせずに
あくまでも、生地の特性とデザイン性を重視し、レールやタッセルといった小物にもこだわって
窓廻りをデザインした例です。
これらのご紹介したお生地はウイズ苦楽園に、実際にディスプレイしております。
他にも素敵なディスプレイがございますので、是非見にいらして下さい。