ナチュラルモダンとモリス
今回は西宮のT様をご紹介させて頂きます。
ご新築に合わせてご依頼頂きました。
壁には漆喰でも少しベージュがかった漆喰をチョイスされたり、
階段の段鼻や手摺にもひと工夫されていたりと、
随所にT様のこだわりが見てとれるお住まいです。
リビングダイニングをご紹介させて頂きます。
レースカーテンは川島織物セルコンの「MORRIS DESIGN STUDIO」の中から
『ウィロウボウレース』をご採用頂きました。
織りで表現された『ウィロウボウレース』は、なんとも言えない贅沢な光をお部屋全体に招き入れてくれます。
光に照らされ床に写り込む柳の葉の表情がなんと綺麗なことでしょう!
キッチンの開き扉や腰窓にも『ウィロウボウレース』をお使い頂きました。
UVカット機能や遮熱性能も持ちわせたお生地です。
このウィロウボウはモリスが1887年に発表したデザインです。
これは、テムズ川の岸に生茂っていた柳が川面に映り揺れる美しい様子を描いた、モリスの代表作でもあります。
シンプルですが、どこがパターンの繰り返しのつなぎ目なのか簡単には分からない、
非常に考え抜かれたデザインなのです。
ドレープカーテンには同じく「MORRIS DESIGN STUDIO」から『ゴールデンリリーマイナー』をご採用頂きました。
生き生きとしたゆりや小花が多色使いの織りで表現されています。
モリスの一番弟子J・H・ディールによって1899年にデザインされたものです。
まるで着物の帯のような鮮やかな色づかいに圧倒されます。
家具はミッドセンチュリーモダンなデザインのものをお考えでしたので、
「近代デザインの父」と言われるモリスと繫がり歴史を感じさせてくれるでしょうね!
上部にはお生地のお色から一色とりフラットバランスを作製しました。
ボトムには同系色のフリンジを取付け、タッセルもフリンジタッセルでバランスとの繫がりを持たせました。
フラットバランスを付ける事でお部屋全体が引き締まった表情になりました。
今回ご採用頂いた「MORRIS DESIGN STUDIO」はモリスのデザインと、
川島織物セルコンの持つ織りの技術が融合したコレクションです。
緻密で丁寧な織り組織、そして深みのある色といった織物ならではの豊かな質感で表現されています。
100年以上前のデザインが色褪せることなく、今の時代にも受け入れられているモリスのデザインに
毎度の事ながら驚いてしまいます。
ウイズ苦楽園では、プリントはもちろん織りや刺繍のモリスのお生地を実物サンプルでご覧頂ける
モリスコーナーを設けています。
是非、手に取ってご覧下さいませ。
最後に、T様この度は当店をご採用頂き誠にありがとうございました。
オーダーされている表札も楽しみです!